データ・ストアに複数のレプリケーション・スキームを割り当てる方法は多くの場合有効ですが、通常、レプリケーションの定義を1つのスキームに含め、すべてのレプリケート・データ・ストアにそのスキームを適用すると、レプリケート・システムの管理がより簡単になります。
ただし、状況によっては、データ・ストアごとに異なるレプリケーション・スキームを設定する必要がある場合もあります。たとえば、複数のサイトに分散する大規模なレプリケート・システムでは、個別のスキームを各サイトで独立管理するほうがより効率的です。また、異なるSUBSCRIBERおよびSTORE属性を持つ個別のスキームを作成して、様々なホストの特性に対応する方法も有効です。
複数のレプリケーション・スキームを作成する場合は、次の制限に注意してください。
masterds
データ・ストアからsubscriberds
データ・ストアにレプリケートする2つの別々のレプリケーション・スキームが存在することはできません。CREATE REPLICATION repl.scheme1
ELEMENT e TABLE repl.tab1
MASTER masterds
SUBSCRIBER subscriberds;
CREATE REPLICATION repl.repscheme2
ELEMENT e2 TABLE repl.tab2
MASTER masterds
SUBSCRIBER subscriberds;
masterds
データ・ストアからsubscriber1ds
およびsubscriber2ds
データ・ストアにrepl.tab1
表をレプリケートする2つのレプリケーション・スキームを持つことはできません。CREATE REPLICATION repl.repscheme1
ELEMENT e TABLE repl.tab1
MASTER masterds
SUBSCRIBER subscriber1ds;
CREATE REPLICATION repl.repscheme2
ELEMENT e2 TABLE repl.tab1
MASTER masterds
SUBSCRIBER subscriber2ds;